人気ブログランキング | 話題のタグを見る

夢の科学

心脳関連の本が流行ってます。
先日、久々に書店の心理学コーナーに行ったら、
棚ひとつがまるまる心脳本になってて、関心の高さに改めて感心。
川島隆太さんが「脳を鍛える大人のドリル」、
茂木健一郎さんが「クオリア」で流行らせたからなぁ・・・と思ったり。

心と脳の関係というのは、
神代の昔から人間の関心の的だったということで、
でも、なかなか自分で自分の脳ミソを開けてみるわけには行かず、
CTやMRI、PETなどのハイテク機器が導入されてやっと進み始めた、
というところらしいです。
人間を、0か1かで動いているデジタルな機械、と見る向きと、
いや、やはり人間の心というのは身体とは別次元にあるんだ、
と考える学者の間で結構論争も絶えないらしいですが、
「夢」の観点からこの問題を論じてみよう、というのが表題の本。

夢の科学_f0007926_102813.jpg夢の科学 
アラン・ボブソン著 講談社ブルーバックス


夢といえば、フロイトやユングの夢分析が有名です。
心理セラピーでも、ユング派の流れだと夢の分析を義務付けているようですし、
夢に意味を見出そうとする心理学者もたくさんいるようです。
この本では、夢に意味などなく、単なる脳の活動の副産物のようである、と推論しています。
私もその意見には賛成で、
意味を持たせるのは、その後の人間の精神活動だろうなぁ・・・と。
夢をみる状態であるREM睡眠は、人間にとってすごく重要なもので、
このような脳の状態は発達に深く関係している、という説も納得できるものでした。

まぁ、結局のところ、人間は「ちゃんと眠らないといけない」ってことですよね(笑)

私も、若い頃はずいぶん無茶しました。
徹夜で友だちと喋ったり、ゲームしたり。夜行バスに乗ったり。
眠らなくても次の日動けたりしたし。
でも、30過ぎたらさすがに無理ができなくなりましたなぁ・・・
今なんて、11時過ぎたらもう眠たくなるし(^_^;)

その徹夜ですが、
25歳くらいのときでしたっけ、夜通し友人と遊んで、
次の日なんとか仕事をしてたんです。
そこに友人が買い物にやってきたので、お茶出して話をしてたんですね。
何の話だったか忘れましたが、
彼女、あまり積極的に話しをする人ではなかったので、間が開くんですよ。
だから、ついつい前夜がたたってウトウトしてしまったんでしょうなぁ・・・
目はしっかり開けてたんですが(多分友人にはちゃんと起きてるように見えたと思う)、
突然目の前に近所の神社の「ご神木」が現れたんです。

今でも覚えています。
たいして大きな木ではなかったですが、
榊のような葉っぱで、白い注連縄状のものが巻かれていました。
それを見た私は突然、
「そうなんだよね・・・○○神社のご神木がねぇ・・・」と口走ったんです!!
自分の発した言葉でハッとわれに返り、
慌てて発言を取り繕ったんですが、
きっと友人、私がおかしくなったと思ったんじゃないだろうか(爆)

後から考えると、あれって寝言のようなもんだったんだろうなぁ・・・

何でご神木が出てきたのかはっきりとは覚えてないんですが、
おそらく、お花見の話か何かをしてたから、それで連想したんでしょうね。

「昼間の正気」と「睡眠中の狂気」の間で、
人間の精神はバランスをとっている、と本にも書いてありましたが、
全くその通り。逆になったらコワイです。

夢って、すごく面白いんですが(昨夜もバッタの大群に襲われる夢を見た)
結構、ああ、これの連想だな~、と思うことが多いです。
「啓示」というヤツも、意外とタダの寝不足の産物だったりして・・・(笑)
ま、それに意味を持たせるのが人間なんですけどね。
by nasuka99 | 2007-02-18 10:55 | books