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サリバン先生の平和教育

日曜の朝、7時半からNHKBSハイビジョンで放映される「ニューヨーク街物語」という番組(BS1では日曜夜9時半から放映)。
今朝、何気なく見ていたら、「サリバン先生の平和教育」というタイトルを放映していました。

主人公のキャサリン・サリバンさんは、イギリスで平和学の学位をとり、
以後、核兵器廃絶を目指すNGOや国連で活動していらっしゃる方です。
子供の頃、自分の家の近くに核燃料(プルトニウム)を作る工場があることを知ったのが、
今の活動をするきっかけになったんだとか。
現在、NGOを通してNYの高校で平和について教鞭をとっておられます。
彼女の授業はユニークで、
まず、ボール投げで生徒の気持ちをほぐしてから、
核兵器についての基本的な事項を順を追って生徒たちに質問する、という形で行われますが、
その際、実に様々な小道具を使われるんです。
広島や長崎に原爆が落とされたときに変形したガラスや瓦、学生服のボタンから、
アメリカの国家予算を長さで現すテープなど。
第二次世界大戦で使われた核兵器を1個として、
今地球上にある核兵器全部を合わせた数のパチンコ球2000個。
視覚、音、触覚の全てを使って、生徒たちに原爆を「体験」させようという授業です。

番組で放映された授業の内容で私が驚いたのは、
現在世界中にある核兵器の数がおよそ3万2千であること(地球を何回滅ぼせる??)、
アメリカの国家予算で、教育費が390億ドル、医療費が440億ドル、
それに対して軍事費が3990億ドルであること(ケタが違う・・・^_^;)、
更に、核兵器の開発は軍事費には含まれず、なんとエネルギー省の管轄で、
400億ドルが別枠であることなどです。

アメリカで一般的に使われている歴史の教科書では、
ヒロシマ・ナガサキに落とした原爆について、
「この原爆投下によって、戦争が早く終結し、何人ものアメリカ兵が救われた」
と書いてあるらしい。
実際、私がボランティアで参加した外国青年と日本青年との国際交流ミーティングで、
外国の学生たちが「アメリカの原爆投下をどう思うか」と日本の大学生に尋ねたとき、
日本の学生が、
「戦争を終わらせるために仕方のないことだったと思う」
なんて回答していたのには、私も外国人もビックリしました。
アメリカの価値観中心の教育が成功してるってことでしょうか。

サリバン先生の授業の最後で、生徒たちが授業についての感想を語るのですが、
その中で、一人の男子生徒が言った言葉、
「そんなにたくさんの核兵器で、一体何を守ろうとしているんだろうか??」
というのがすごく印象的でした。

核兵器では、世界はおろか自国でさえ守ることも出来ない(その逆の"破壊"は出来るけど)。
その開発につぎ込むお金は無駄もいいとこ。
・・・きっぱりとそう言い切れる未来人が増えるといいですね。

某隣国が核武装を始めているので、実際脅威を感じている今日この頃です(^_^;)
by nasuka99 | 2006-10-29 10:21 | curiosity