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雪篭りで・・・

先週は毎日雪が降り、毎朝積雪があり、
毎日雪かきから始まるという日々を送っておりました。
お正月の美保関以来、ポタリングにも出れていません・・・(ーー;)
さすがに体がなまってきそうなので、今朝は歩いて出勤しました。
まったく、冬の山陰雪篭り状態ですな(笑)

1月に入ってから、バーゲンあり、店のイベントありで、なんだか忙しいです。
休日も出勤することが多いので、
ここしばらく、お客さまがいないヒマな時間は、本を読みながら店番したりしています(笑)
近頃はまってるのが道尾秀介さんの作品。
遊びに出られない日々が続くときは旅情ミステリーを読む、と言うのがストレス解消法なのですが、
浅見光彦にもいい加減飽きたところで見つけた作家さんです。
ホラーサスペンス大賞特別賞に輝いた「背の眼」という作品を読んでみたんですが、
ちょっと欲張り過ぎで、ややまとまりのないストーリーではあったものの、
登場人物は立ってたし、レトロ文学っぽい書き味で、なかなか読ませました。
個人的には、その後に読んだ続編の「骸の爪」の方が、すっきりまとまっててよかったと思いました。
他に、「シャドウ」「ラットマン」を読みましたが、
どの作品も、人間の心理をトリッキーにもてあそぶ?ようなストーリーになってて、
読みながら、仕組まれた「錯覚」や「錯視」に惑わされる、というか。
あまり謎解きに専念すると、疲れてしまうかもしれません(笑)
「向日葵の咲かない夏」も読んだのですが、こちらは、好き嫌いが分かれるでしょうなぁ・・・
「背の眼」と「骸の爪」以外はシリーズモノではないのですが、
それでも、登場人物の何人かは重なっています。
伊坂幸太郎さんもやりますが、
自分が作ったキャラクターを他の作品にも登場させるという手法が流行ってるようですね(笑)

道尾さんの著作以外に、お正月には「霧のソレア」という本も図書館から借りていました。
日本ミステリー文学新人賞を受賞した作品と言うことで、Amazon等での評判もよく、
かなり期待していたのですが、コレはちょっとひどかった・・・
というのが、文章がヘタクソなんです。
やたら1文が長いし、ヘンなところに句読点があって意味がわからなくなるし、
オマケに文法は間違ってるし。
ストーリーは確かに面白いと思うのですが、
ヘタクソな演奏を聴くと脳が悲鳴を上げるのと同じで、
ヘタクソな文章も、長時間読むのは耐えられません。
さすがに10ページほどでギブアップ。ラストだけ読んでおきました(笑)

好みもあるのでしょうが、
私個人は、どちらかと言うと、思考の流れを妨げないような、
飾らない、そしてリズム感のいい文章が好きです。
それで、情景が目の前に思い浮かぶような表現がされてるとなおグッドです。
自分好みの作家を見つけるのも、なかなかアドベンチャーですよね(笑)
by nasuka99 | 2009-01-18 15:02 | books