カテゴリ:psychology( 37 )

f0007926_114443100.jpg苦節1年・・・やっと、修士論文が完成しました~~~!!!これも、実験にご協力いただいた皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。


皆さまからいただいたデータは、一つ一つ大切に分析させていただき、総枚数41ページの論文にまとめさせていただきました。
計画と準備に約1年、データをとるのに半年、そして分析及び執筆に半年。
しかし、これでもまだまだ十分ではありません。本来なら、もう1年くらいかけたいところ。でも、お金ないし(^_^;)本職の研究者の方がうらやましいですな。

自分で書いてみて思ったのですが、大学4年、修士2年で論文書くのって、ちょっと難しいかも。たいてい、大学4年って遊んじゃうじゃないですか(爆)本来なら、4年の間に基礎をしっかり学んで、その実践を修士や博士で行うくらいみっちり行かないといけないのでしょうね。私などほとんどニセ学生ですから(笑)、心理学に必要な統計の基礎も出来てなくて、論文書きながら実際やってみて学んだ、って感じで、実のところ現在でもあやふやです。

f0007926_11553813.jpgこちらが中身。いやぁ~~・・・ラスト一月はきつかったですねぇ~。序論を何度書き換えたことか。最初に書いたものなんて、その片鱗も残っていません(笑)ここ3日ほど、出来たものを印刷して誤植等がないかどうか読んでみたんですが、出るわ出るわ・・・これでよしっ!と思っていても、結構ミスはあるもんです。本稿製本は済ませたんですが、まだありそうで、中身見るのがコワイです(^_^;)私がホンモノの学生の頃は、手書きでしたもんね。手書きで誤植が見つかった日にゃ、もう泣きそうですよね。ワープロになっててよかったです。とりあえず、見直すのやめておこう(爆)


2年間大学に戻って学んでみて、面白いなぁ~~、と思ったのは統計でした。もちろん、全く計算は出来ませんが、実験者側の意図に合わせて数字ってのはどんな風にでも変えれるんだなぁ~、と。難しげなデータを提示されたらついつい信用してしまいますが、統計の仕組みを知って、批判的な目で見るのも大切なことかと。

というわけで、いよいよ明日提出です。
提出してもそれで終わりではなくて、口頭試問があります。それで受かれば、無事マスター取得、って段取りです。
実験結果の配布が遅くなってますが、試験の結果が出次第、サマリーを作って配布しようと思っています。もうしばらくお待ちくださいね。
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by nasuka99 | 2006-07-17 12:07 | psychology
NHKの朝の連ドラが始まる前の5分間、「人間力アップ」という脳を鍛える関連の番組を放映しているというお話は何度も書いたと思いますが、この度は「ストループテスト」でした。

画面に色がついた文字が現れます。その色を、声に出して言うという単純なテストです。
ところがこれが結構厄介。
私たちは、「言葉」という余計な情報も読んでしまいますから、色の名前を言うのが遅くなってしまうんです。イメージをつかむのは右脳、言葉で表現するのが主に左脳、と言いますから、情報としては色が早く入ってきてるのに、それを表現する言葉が知識に邪魔をされてる・・・って感じでしょうかね??まさに、右脳と左脳のせめぎあい(^_^;)

こういうのをやってると、嘘をつくのって案外難しいかも・・・と思ってしまいます(笑)

f0007926_109518.jpgリンク先でもテストが出来ますが、こちらのサイトでゲーム形式のソフトがダウンロードできます。
解凍して実行するだけ(インストールはしなくてもいい)なので、どうぞ脳を鍛えるお供にして下さい(笑)
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by nasuka99 | 2006-06-22 10:12 | psychology
世間では、女性が地図が読めないとか、数字に弱いとか言いますが、ワタクシ個人的には、これは世間が言うジェンダー的見方が、そういう役割として男女に根付いているのではないか、と思っています。つまり、「オンナって、地図が読めないのよね(ニコッ)」と自分で思い込んで、読む前から自分を決め付けてオトコに任せてるってことです。その証拠に、ワタクシは地図が読めます!(キッパリ)

実は、道を覚えるのも結構得意だったりします。逆に自信がありすぎて、とんでもない間違いをおかすことも時々あるのは否定しませんが(笑)、初めて行く場所でも、そんなに迷ったりはしません。帰り道も、ちゃんと記憶しています。でも、どうやって??と言われても、それを説明するのは難しいんですよね。

NHKハイビジョンで午前7時40分から「人間力アップ 達人に学ぶ」という5分ほどの番組を放映しています。人の顔と名前を覚えたり、道を覚えたりする達人が、それぞれの記憶術を披露してくれるのですが、名前と顔を記憶するには有名人と関連付ける(松田聖子に似ている松下さん、とか)、道を覚えるには、看板など夜になっても位置が変わらないものを目印にする、という実践的な方法が紹介されます。確かに、それはそうなんだけど、自分ではそんなこと理屈で考えてないような気がするんですよね~。「感じ」で覚えてるような気がするんですよ。皆さんはいかがですか??何か極意があります??

その同じ番組で、達人と、道を覚えるのが苦手な女性(ほらこれだ)が出てきて、同じ道を記憶するんですが、案の定女性は失敗。女性が目印にしたのが、街角の八百屋さんだったらしいのです。でも、八百屋さんって夜は閉まるでしょ??だから、同じ道を夜通れといわれると、うっかり見逃してしまう、ってことらしいです。

確かにね、女性はどちらかというと生活に根付いたものに目をやることが男性より多いのかもしれません。形而上的なことより、具体的なことに目が行くっていうか。ちょっとでも奇妙なことがあると、すぐにピピッと反応してしまうんです。山の中のひなびた蕎麦屋で、「コーヒー、アメリカンで」って注文する人に激しく反応したりするんですよね。某耐震強度云々事件でも、報道されてる内容よりかの建築士の○ラが気になって気になってしょうがない・・・やっぱり○ラだったことが判明して逆にビックリしたり(爆)

おっと、脱線してしまいましたが、近頃「記憶術」もブーム。
面白くてためになる方法をご存知の方、是非教えてくださいね~~!!
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by nasuka99 | 2006-05-08 23:42 | psychology
『第1感』というエントリで書きましたが、「パッと見たときの判断」や「パッと見たときの印象」というのは、言葉で理由を言うことが大変難しいものです。「あなたは、なんであの人をパートナーに選んだの??」と聞かれても、「金持ちで玉の輿になれるから」くらいのはっきりした目的がある場合以外、ちゃんと答えられませんよね。

見た瞬間危険を感じるとか、親近感が湧くとか、デジャヴの感覚に陥るとか・・・はっきりと意識はできなくても、実は、脳ミソはきちんと判断している、と考えられています。そして、その判断の材料になっているものが、生まれてから今まで経験してきたこと、教えられてきたこと、見てきたことなど全てなのだということです。言い換えれば、経験していないことについては、正しい判断ができないということになります。「オレオレ詐欺」などは、この仕組みを使っているんだといえるでしょう。

脳って、物事をなるべく簡単に考えようとするんです。今までの経験と照らし合わせて、似ていることや関連性のあることとすぐに結び付けてしまう。特に、咄嗟のときや、ストレス状態のときはその傾向が強まるといわれています。道に長いものが落ちていると咄嗟に逃げて、後でよく見て蛇じゃなくてロープだ、と判断したりする、その「逃げる行為」が先に来るところが、脳ミソの危険回避の判断なわけです。

そして、脳は以外にガンコで、一度思い込んだことをなかなか覆そうとしないということが知られています。理屈では偏見なんて持ってないよ~、と主張しても、実は、生活の中で教えられてきた色々な偏見やステレオタイプ的なものの見方(男女の役割分担など)が、無意識の中にしっかり根付いているんですよね。それを垣間見ようと考え出されたのが、このIAT・・・Implicit Association Test・・・です。ハーバード大学の先生方が実施されています。

サイトに行って頂くと、デモ画面とテスト画面がありますが、デモ画面の方でどのようなテストがあるのか見ることができます。日本語の翻訳サイトも用意されていますので、日本の国旗をクリックしていただくと日本語で出来ます。テストの内容は、画面に出てくる人々の写真と、ある言葉を結びつけて回答し、その反応時間を計る、というもの。自然な選択なら反応時間が短いし、無理に結びつけるとその逆ですよね。語らない無意識の思いを、時間で解釈しようというもの。なかなか上手い実験です。この理屈を知っていても、結果は驚くものになるそうですから、やっぱり無意識ってコワイ(^_^;)

興味のある方は是非実験に参加してください!
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by nasuka99 | 2006-04-27 08:32 | psychology
近頃すっかり脳ミソに魅入られているワタクシ。
グラグラと不安定なつり橋の上で出会った男女は恋に落ちる、なぜなら、心臓のドキドキが、「コワイ」からではなく相手への「トキメキ」だと勘違いしてしまうから。これと同じ理屈で、楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるんだ、という理論が、神経心理学の世界では信奉者が増えているようです。それじゃ、人間に自由意志ってあるの??みなたいな哲学的なお話になっちゃいますね(笑)

右脳と左脳では働きが違うって言う話は、どこかでお聞きになったことがあると思うけど、なんでもかんでも「右脳を鍛えよう」という○○教育研究所などの宣伝は話半分で(笑)しかし、事実、右脳はヒューリスティクス、左脳はアルゴリズム・・・というか、右脳はパッと見て、理屈ナシに読み取るのが早くて、対して左脳は、あれこれ理屈を積み上げて、いい訳を考える、って感じかな。

例えば、お店を冷やかす場合、人って知らず知らず自分の左側に目をやる傾向があるらしく、また人と話すときに、無意識にまず相手の左目に注目するということらしい。人間の脳ミソは、「表情」に反応する場所が特化しまくっているとのことで、いかに相手の表情を読み取るか、というのが生存の要となってきていたと言うことなんですね。面白いですねぇ~~。

で、実験。
以下をクリックすると、ある画像が出ます。
あまりじーーーーーっと見つめるのではなく、チラッチラッと見比べて、どちらが「楽しそう」に見えるか、判断してください。

こちらで~す!
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by nasuka99 | 2006-02-13 21:58 | psychology
毎日子どもが犠牲になる事件の報道がされる今日この頃・・・
なんだか、気が滅入ってしまいます。事故でも事件でも、幼い子どもが犠牲になるのが一番キツイ。子どもたちの未来を、大人はきっちり守らないといけないですね。

例の塾講師の事件。とても「衝動的」とは思えないシチュエーションなんですが、これでまた、塾の講師採用に関する手続きに規制が入るかもしれませんね。夕方のワイドショーで放映していた特集。いわゆる「犯罪心理に詳しい」○○さん、みたいな人が出演して弁舌をふるっていらっしゃいました。

「同志社の学生でしょ??東大生でも破廉恥な行動をしちゃうわけですよ。全く、大学生なんて信じられませんね。」

出たっっっ!!「ステレオタイプ化」

「大学生」を十羽一絡げに「信じられない」と言い切ってしまうこの単純さ。でも、お茶の間で聞いてた人たちは、そうかぁ、大学生は粗暴で破廉恥なんだぁ・・・と納得してしまうわけです。しかも、「同志社」「東大」といういわば一流の香りが、更に説得力を与えるわけですね。

人間の思考は、このように十把一絡げを好みます。なぜなら、一つ一つの事象にいちいち考察を加えていたらいくら時間があってもキリがないからです。「団地妻=ヒワイ」「大学教授=信用できる」「政治家=嘘つき」・・・etc。血液型なんてその最たるものです。こうやって単純なカテゴリに分けて判断しているのです。脳みそを有効に使うために、ステレオタイプ化はなくてはならないワザなんですね。

だから、「○○(集団)は○○だ」と言われてしまうと、スルッと信じてしまうことが多い。でも、このステレオタイプ化には気をつけなければいけません。差別のモトになってしまうからです。ワイドショーは、批判的に視聴しましょうね(笑)
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by nasuka99 | 2005-12-12 22:13 | psychology
さて、
下に描いてある4枚のカードには、全て片面に数字が、もう一方の面にはローマ字が書いてあります。「もし、カードの片面にローマ字の母音が書いてあれば、その裏面の数字は偶数である」というルールが成立しているかどうかを調べるためには、最小限、どのカードをめくってみればよいでしょうか??

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Johnson-Laird and Wason(1970)

これは、「四枚カード問題」と言われる有名な心理学実験の問題なのですが、さて、あなたはどれを選んだでしょうか??Johnson-LairdとWasonが、イギリスの大学生対象に行った実験では、正しい解答を選んだ学生はわずか4%だったそうです。

この問題は、私たちがある事柄を推論する時に、いかに表向きの「正しさ」のみに目が行くか、ということを示しています。つまり、私たちは肯定された事柄にまず目が行きやすく、本来ならその反証(否定的な事柄)も併せて推論すべきところをついつい怠けてしまう、ということを現しているのです。このように、仮説に合う事柄ばかりに目が行き、その反証を考えない傾向を「確証バイアス」と言います。大学の教授は皆信用できるから、教授と名のつく人が考え出した健康法は皆正しいだろう、というような推論は、まさに確証バイアスです。「オレオレ詐欺」などは、人間のこのような心理状態を利用するのでしょうね。

それでは、次の問題はどうでしょう?

「もし、封がしてあったら80円切手を貼らなければならない」というルールがあります。郵便局員になったつもりで、最低限下の画のどの封筒をひっくり返して調べたらよいか考えてみてください。
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二つの問題の正解はこちら
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by nasuka99 | 2005-12-07 12:42 | psychology