子どものケンカ
近頃、Wiiのある実家に、友だち数名を伴って遊びに来るようになりました。
先日も、友人のKくん、Iくんと一緒に現れ、早速Wiiをつないで「マリオギャラクシー」を始める。
Iくんが、自分のコントローラーを持ってきていたので、
どうやら二人で協力してゲームを進めることにしたようです。
でも、協力するといっても、キャラクターのマリオは一人だけ。
協力者は、敵の動きを止めるとか、スターを集めるとかのアシストをするんです。
当然、アシストだけでは物足りないですよね。
キャラを操作しているKくんに、Iくんが「そこ、僕にやらせて!!」と言う。
Kくんは無視。そのままプレイをし続ける。
Iくん、更にお願いするけどKくんは譲る気配を見せない。
さて、どうするのかな~??と見てると、さぁ、Iくんは泣き出した!!
すると、さすがにKくん、コントローラーをIくんに渡す。
Iくんは機嫌を直してプレイを始める。
その後は、二人でうまいこと順番を決めながらやっていましたが、
今度はKくんが、敵にやられてゲームオーバーになってしまった。
「(アシスト役の)Iくんがちゃんと(敵を)止めてくれなかったからだ!!」
と、人のせいにする。
さて、どういう反応をするのかな~??と見てると、Iくん「ごめんごめん」と謝った。
Kくんはあっさり「いいよ、許す」
それからは何事もなかったかのように楽しくゲームを続ける。
こっちが聞いてて、
大人なら相手の気持ちを慮って言わないようなこともズケズケ言うんですよね。
でも、彼らにとって大人が思うより気にならないみたいで、
すぐあっさり忘れる、というか。
大人の価値観で、ひどい悪口だとかイジメの発端だとか思うようなやりとりも、
子どもにしてみれば大人のセリフの真似だったり、そんなに深い意味はなかったり。
もちろん、年齢で差は出てくるでしょうが、
小学校低学年だとこの程度です。
私も横で聞いてて、あまりアレ言うなコレ言うなと指示しない方がいいと思いました。
子ども同士で遊ぶっていいですね。
彼らの世界も立派な社会ですから、そこでケンカの仕方とか、口の聞き方とか、
人との距離のとり方を学んでいく。
よく考えてみれば、自分たちだってそうして大きくなってきたわけで。
子どものケンカには、なるべく大人は口を出さないようにした方がいいのかも。