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教育改革お国事情

昨夜のクロ現は興味深い内容でした。
ヨーロッパの教育改革最前線について、キャスターの国谷さんが現地レポート。
イギリスとフィンランドを取材していましたが、両国の違いがよくわかりました。

教育に競争原理を取り入れて学力をアップさせようとするイギリス、
対してフィンランドは、
教育政策の権限を国から地域、学校に委譲して、教師の裁量に任せる方法を採っています。

イギリスの「競争原理」ってどんなのかなぁ??と思っていたら、何ていうことはない、
成績や態度のよかった生徒にはご褒美を出すんですよね。
他の生徒とは違うグループに入れて、特別にケーキを食べさせたりとか(笑)
まぁ、それだけじゃないんでしょうけど、
こんな姑息な作戦には乗らないってのは、日本の子どもを見ててもよくわかる(笑)
優秀な生徒が集まる学校には予算もたくさんつくので
(教育バウチャーみたいなことをやってるのかも)、
結果、学校間にも格差が広がって、学力格差が開きまくったんだとか。
それで、現在では、学力の追いつかない子には、学校が特別授業をしているようです。

フィンランドでは、「考える力」をつける教育を重視しているようです。
また、フィンランドの教師の地位はとても高く、憧れの職業なんだとか。
4年制大学を卒業するのは言うに及ばず、
大学院に進んで修士を取らないとなれないそうです。
また、教育実習は半年間、駆け出しの頃はきっちりスーパーバイザーがついて、
ビシビシ指導されるとのこと。
あまりの厳しさに、途中で断念する人もいるとか。

しかし、その結果はPISAにも反映されており、
イギリスや日本の脱落に対して、フィンランドは「学力世界一」と言われるようになりました。
確かに、フィンランドにしても日本にしても、
コレといった産業資源のない国では、知恵と勇気で戦わないといけませんもんね。
これまで暗記重視だった教育から、考える力重視に転換するのも必然ですよね。

OECDの幹部の方へのインタビューを聞いていたら、
彼らが重要だと思っているのはリテラシー、特に、科学に対してのものということでした。
色々な発見が相次ぐ現代社会では、
昨日の事実は今日のウソ、なんてこともザラにあります。
特に科学の世界に「絶対」ということはないので、なおさら考える力が必要なんでしょう。
科学に対する興味と言うのは決して特別なことじゃなくて、
日常にあふれているものです。
いかに、日常生活の中で色んなことに関心を持つかというのがポイントでしょう。
だからこそ、子どもから日常への興味を引き出す教師には、
高い資質と知識が求められるんでしょうねぇ~~

教育は、未来の国家の財産を作るもんなんだから、お金の出し惜しみはいけませんよね。
弾道ミサイルよりも優先順位を高くしないと。

教師が尊敬されてる国と言うのは、きっと親も尊敬されているんでしょうね。
だって、人生最初の教師は親ですもん。
尊敬する人のいうことは、子どもはきちんと聞きますから、
あれこれ規則や法律を作って「愛国心」なんか教えなくても、
まずは教師を尊敬できる教育現場を作ったらいいのに、と思いますよね。

フィンランドの教育事情については、
きっとぷっらちゃんからレポートが届くことでしょう~~(期待)♪
by nasuka99 | 2008-02-01 11:14 | curiosity