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山歩きの醍醐味

「そこに山があるから」という回答はとても有名ですが、
植村直美さんや、「百名山」で有名な深田久弥さん、
そして野口健さんなど山に魅せられた人たちは、
まさにそういう気持ちで登山をされるんでしょうなぁ・・・と思います。
が、私の山歩きはそんなに高尚なものではなく(笑)

昔から、ただ「歩く」って言うのは好きですし、
どうせ歩くならゴミゴミした街中よりも、自然がいっぱいあるところの方がいいなぁ、
と思って山の方に行くくらいなもんです。
だから、あまり高いところを攻めるのは性に合わない(しんどいし)。
ところが、有名なトレッキングスポット、
例えば礼文島や奥入瀬渓流、京都トレイルなどでは、
そこで出会った人たちが、「こんにちは~」と挨拶を交わすんですよね。
登山やトレッキングでは、出会った人に挨拶をするのがマナーだ、
というのはつい最近知ったんですが・・・

すれ違いざま挨拶をして、時には「もうちょっとだよ」「がんばって下さい!」などと励まし合い、
同じ場所に腰を下ろせば、「どちらから??」「初めて来られたんですか??」
といった具合に会話が始まったりします。
別に名前を聞くわけではないけど、
開放感のある自然の中で、これまた自然に会話が弾むというのが、
私にとってはかなり醍醐味。
人類皆兄弟!ってな気持ちになってしまうんですね~(笑)

見知らぬ人と一瞬だけ同じ場所に居ると言うシチュエーションは、
日常的に例えば「エレベーターの中」みたいな状況もあるんですが、
エレベーターで会話を交わすなんてことはまずありえないでしょう(日本では)
それが、自然の中だと自然に出来てしまうから、いいんですよね~~

というわけで、昨日も実に多くの登山者と「こんにちは~」と言い合いながら歩きました。
ただ・・・昼頃からやたら登山者が増えてきて、
ひっきりなしにすれ違うので、「こんにちは~」が少々苦痛に(爆)
でも、若い人たちや、小さな子どもまで挨拶してくれるので、なんか嬉しかったです(笑)

登山者は、若者のグループ(消防学校とか)、家族連れ、そして年配のご夫婦が多かったです。
ご年配の皆さん、いやはや健脚ですね。
しっかりポール(ストック)を持って、とても慣れた感じ。
きっとあちこちの山に登っておられるんでしょうねぇ~

そんな中に、「コンニチワ」とカタコトの日本語で挨拶をして歩いている外国人男性がいました。
その辺のビーチにでも行くんかい、みたいな軽装。
さすが外国人、慣れが違うなぁ・・・と思っていたら、下りの六合目で休憩が一緒になりました。
「どこからきたんですか??」と尋ねると、
「Oh...I can't speak Japanese...」とのことだったので、こちらも英語にスイッチ。
メルボルンから来たオーストラリア人で、2週間日本に滞在して旅行しているそうです。
東京に1週間滞在した後、広島に行って原爆ドームを見学、それから津和野に入って2泊、
そしてここ米子に来たらしい。
なんで米子に??と聞いたら、大山に登りたかったからだそうです(笑)
なんだか、すっごくニッチな旅(爆)

こちらとしてはかなり驚きました。
だって、外国人からすれば、日本の山といえば富士山でしょう。
それに、東京からだと信州だって近いし、
あちらの方が有名な山がいっぱいあるような気がするし。
私たちと同じ時間に下山したので、これからどうするの??と聞いたら、
皆生ビーチに行って泳ぐんだとか(笑)
とにかく、海と山が大好きとのことでした。
オーストラリアには、もっといいところがいっぱいあるんでしょうけどね~

山歩きの醍醐味_f0007926_11174297.jpgということで、記念にパチリ。
笑顔のステキなナイスガイでしたよ。


この後、どうせ降りるんなら、ということで、車に乗っけてあげました。
日本語がわからなくて、バスに乗るにも苦労したとかって、大変喜んでおられました。
東京は、人が多くてすごく忙しい気がしたけど、
ここは山も海もあっていいところだ~、と嬉しいことを言ってくださいましたよ(笑)
旅は道連れ、といいますが、こんな出会いっていいですね。
きっと、日本の印象が更によくなったことでしょう~~(爆)
山歩きの醍醐味ですね♪

オマケ。山頂から米子を望む。
山歩きの醍醐味_f0007926_11212567.jpg

大根島や、安来市も見えますね。
by nasuka99 | 2007-08-11 11:22 | hobby