心理学から事件を考察すると・・・

昨夜、テレビ画面に出たニュース速報は、
宮崎県知事に「そのまんま東」さんが当選したことを伝えるものでした。
思わず笑っちゃいましたが(笑)
わが鳥取県も、知事が引退を表明してるので他人事ではないんですけどね。

報道によると、この知事選の投票率は65%近かったそうで、
前回より5%以上もアップしたらしい。
み~んなそのまんま、東さんに入れたかったのね(笑)

昨年末から、県のトップがほとんど首謀者みたいな官製談合事件や、
(時代劇の腹黒老中そのものですなぁ・・・)
自民党のTMやらせ問題、
不二家をはじめ続々出てくる期限切れ問題に、
果ては「あるある」データ捏造事件・・・などなど。
談合は「よくあること」だとゼネコン社員も開き直ってるらしいですが、
この手の事件、
「ま、みんなやってるから同じようにしておこうか」という同調と、
「トップがやれって言ってるんだから、考えずにやるっきゃないじゃん」
という思考停止が根本にあると思うんですよね。

これって、
組織が大きくなればなるほど顕著に現れるような気がします。
公務員というのは、言ってみれば日本最大の組織だし、
年功序列の階層構造がものすごくはっきりしていますよね。

1950年代に、アッシュという人が行った有名な「線分実験」というのがあります。
この実験は、下のような線分を被験者に見せ、
「X」と同じ長さの線分をA,B,Cから選んでください、というものです。
f0007926_15503682.jpg実験は7人の被験者を使って行われたのですが、本当の被験者はそのうちの一人だけ。あとはサクラです。面白いことに、実験に参加した実に35%の人が、明らかに違うのに、他のサクラたちが回答したのと同じ線分を正しいものとして回答したということです。(詳細はリンクでどうぞ)


もうひとつの有名な実験がミルグラムのアイヒマン実験です。
コレは、コワイ実験ですよ~~。
上役の命令には、何も考えずに従っちゃう、という結果を導いた実験です。
例え、人命に関わることであっても、です。
同調と、こういう権威主義的な習性を考えると、
人間って、
よっぽど志を高く持たないと、なかなか不正をなくすことはできないなぁ・・・
と思ってしまいますね。

タダの興味本位の実験みたいに見えるかもしれませんが、
こういった心理学的な実験を通して得た結果から、
「人間って、こんな習性を持ってるんだなぁ・・・」と自覚することによって、
理性でそれをカバーすることができるのではないでしょうか。

不二家の事件にしても、
最初はその場逃れのちょっとしたウソが、
その上塗りと、上からのノルマでどんどん膨らんでいった・・・
という感がありますよね。
人間は弱いし、後先考えずに走っちゃうこともあるし、失敗だってするし、
それは仕方のないことだと思うんだけど、
「組織の中の自分」ではなく、
「1人の人間としての自分」の判断がどの段階でできるかによって、
周りが大きく変わってくると思います。

思考停止に陥らないためにも、
是非、心理学実験について知ってください(笑)
このページも簡潔にまとめられていて、
おおっ!と思うような実験が満載です。
こんな本もあります。
ワタクシも院試のために勉強しました(^_^;)
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by nasuka99 | 2007-01-22 16:00 | psychology