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シュヴァリエとラボアジェ

8月から、はまって観ているwowow15周年記念アニメ、「シュヴァリエ」
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「イノセンス」「甲殻機動隊」のプロダクション I.G作品だということで、放映前から期待も高まっていたんですが、
思ったとおりなかなか理屈っぽく(爆)、内容も興味深い、オトナのアニメでございます。

時代は、ルイ15世が統治する18世紀のフランス。
歴史で習いましたが(笑)、この時期のフランスは、絶対王政を確立したとはいえかなり荒れていて、
ルイ14世(太陽王)、ルイ15世とも贅沢とオンナに目がなく、スキャンダルも絶えなかったよう。
ルイ15世に至っては、政治にもあまり興味を示さなかったんだとか。
まさに、続くルイ16世の治世に勃発するフランス革命の温床となる時期だったようです。

主人公の騎士、デオン・ド・ボーモンをはじめ、国王ルイ15世、ポンパドール夫人(パンで有名)、
オルレアン候、ロベスピエール・・・などなど、実在の人物がミステリアスに登場します。
もちろん、事実は曲げてありますが(笑)、フランス王家に伝わる「詩編」をめぐって巻き起こる、
魔術と陰謀の織り成す世界がなかなか見ごたえあります。

実際、1789年にフランス革命が起こるまで、
フランスの国民は王家貴族に搾取され、貴族たちの、もはや息も絶え絶えの贅沢な生活を支えるため、
かなりの貧困と苦労を強いられていたようです。
革命後その「庶民を犠牲にした贅沢」の象徴として斬首されたのが、マリー・アントワネットというわけですが、
実はこの時、人類の発展に大きな影響をもたらした人たちも一緒に処刑されていたんです。

その一人がラボアジェ。「質量保存の法則」を発見した人で、絶対に理科で習いますよね(笑)
この人は、とっても頭のいい人で、実験や研究に余念がなく、
その研究のための資金欲しさに「徴税請負人」という職務についていたらしいです。
この職業って、貧しい人から税金をむしり取る役を担っていて(貴族からは税金をとらなかった)、
革命後にそれを非難され、ギロチン台の露と消えてしまったのでした。
なんと・・・って感じですよね。

学校で習うときは、結果だけを教わります。
「進化論はダーウィンだよ」みたいな。
でも、ダーウィン以外に、ウォレスという人がほぼ同時に遺伝の謎についてひらめいていた、
というのはとっても有名な話で。
今の教科書ではどうなってるか知りませんが、当時、「ウォレス」については何も書いてなかったと思う。
歴史についても同じで、勝利をおさめた方が自分に都合よく書き換えてしまうので、
なかなか真実が見えないことも多くあります。
でも、知ることの面白さって、その時代、その発見をするために繰り広げられた人間模様というか、
そういうエピソードがあってこそ、わかるものだと思うんですよね~。
科学にしたって、アボガドロ定数なんて難しくて覚えられないけど、
アボガドロさんがどんな人だったかわかると、興味が出てきたりしますもんね(笑)

というわけで、シュヴァリエを観ながらはるかフランス革命に思いを馳せる今日この頃なのでした。

こんな面白いエピソードが満載の本「人類が知っていることすべての短い歴史」、おススメですよ~~。
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by nasuka99 | 2006-11-09 11:18 | curiosity