里山に学ぶ
毎朝何気にNHKBSを見てると、
7時45分くらいから、「ニッポンの里山」という番組が始まるんです。
何度か再放送されたり、NHK特集で放映されたりしてるののミニ版。
今朝は、「昆虫たちが守る茶畑」ということで、鹿児島県の里山が紹介されていました。
桜島の火山灰が堆積して不毛と化した土地を改良し、茶畑を作ったということですが、
お茶農家の何割かは除草剤や殺虫剤の使用を控え、無農薬や低農薬で栽培してるとのこと。
そんな茶畑には昆虫たちが集い、
お茶の葉を傷める「害虫」を食べて駆除してくれるんだとか。
年に数回の茶摘のとき、農家の人々は、まず茶の葉を叩いて昆虫たちを逃がすんです。
そうすることによって、昆虫たちが茶摘の機械に巻き込まれて死ぬのを防ぐ。
まさに、人間と昆虫はお茶栽培の「パートナー」なんですね~~
なんだかいいですよね、自然とのこんな関係。
里山は、風景だけじゃなくて、そんな人間の本来の姿を教えてくれるようです。
お互いを尊重し思いやる、でも決してお互いの領域には土足で入り込まないという、
絶妙な関係が、里山の暮らしにはありますね。
一方で、こんな記事も気になりました。
“カワイイ”が自然を殺す、北海道で見た人間の残酷さ
北海道のキタキツネが、人間に手なずけられてしまって、
無防備で危うい状態に陥ってるというコラムです。
「カワイイ!!」と思うとエサをやりたくなるのが人間らしいですが、
自分のエゴイズムを満足させるためにエサをやることで、キツネが絶滅したらどうするんでしょう。
野生動物の餌付けは、「棲み分け」の境界を崩すものだと思います。
こういうことって、是非学校の授業で一般常識として教えて欲しいものですね。