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演劇ワークショップを受けてきた

この土日は、またしても至福の時間を過ごしてきました。
昨日は、セレンさんが講師で環境教育ワークショップ(ホントに徹夜したんですね(^_^;)、
本日は、演出家の平田オリザさんが来鳥されて、演劇ワークショップです。

小学生のときに目覚めて以来、
中学校、高校、大学と、10数年に渡ってずーーーっと芝居に夢中だった割には、
演劇ワークショップなんてもんを受けたのは初めてです(笑)
ってか、そんなのがあるなんて知らなかった(^_^;)

朝10時から午後6時まで、1日缶詰状態で受講したのですが、
まぁ、楽しかったこと!
平田オリザさんの話し方もまことに緩急ツボを捉えていて、
ご本人も自負されていた通り「間合いの魔術師」だけあって小気味よいくらい面白かったです。
午前中はアイスブレイク(緊張ほぐし)とウォーミングアップを兼ねたワーク、
午後からは、テキストを使っての寸劇演習。
総勢24人で、3人くらいずつのチームに分かれて演じたのですが、
同じ台本でも、チームによって色々なアイデアが出ていて興味深かった。

このワークショップは、演劇そのものではなく、
演劇という素材を使ったワークショップの作り方を学ぶものなのですが、
演劇ワークショップは、役者さん志望の人たちだけではなく、
学校教育現場、医療・看護の現場、職場、更には防犯教育などにおいても注目されているようです。
実際自分で受けてみて、
自分と他人の考え方、解釈、感覚の違いを知るのはもちろん、
実際にはなれなくても、他人の気持ちについて考えるきっかけになったりとか、
疑似体験を通して、いざと言うときに動けるような経験を積むとか(特に防犯関係)、
本当に、多岐に渡って使えるなぁ、としみじみ思いました。

現代はコミュニケーション不全社会と言われていますが、
実際に若者のコミュニケーション能力が落ちているのではなく、
コミュニケーションをとりやすい「場」が作られていないのだ、
という平田さんの主張には、説得力がありましたよ。

「ウチは技術では負けない」と言ってる企業は、その時点で終わってる、
その技術を世界に売り込む努力、つまり「プレゼン能力」がなければ、世界では闘えない。
全くその通り、と思ってしまいました。
プレゼン能力とは、自分のキモチと他人のキモチをうまいことリンクさせる力だと思います。
これからの学校教育には、こういったワークショップ的な教授法も必要になってくるかもしれませんね。
by nasuka99 | 2010-10-24 23:53 | hobby