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身体は化学工場

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この暑い中、真昼間から炎天下でボールを追いかける子どもたちを見ながら、
子どもって、本当に疲れを知らないなぁ~~、としみじみ。
私も、小学生の頃に筋肉痛になったなんて記憶、ほとんどないような気がします。

先週大山登山に行って、
もちろん筋肉痛に見舞われましたが、
昨年出雲北山がけっぷちツアーをしたときよりもずいぶんマシだったので、
普段から身体を動かすように心がけてるのが功を奏したかなぁ・・・などと思ったり。
特に、自転車ヒルクライムがいいようです。

登山時、上りで使う筋肉は、太ももの大腿四頭筋というヤツらしいです。
ココの筋肉は、自転車で坂を登る時にも使われる筋肉なので、
普段からヒルクライムしておけば、自然に鍛えられます。
ヒルクライムでは心肺機能も向上するので、
大山登山でも、登りはほとんど苦にならず、
「大山ってこんなに楽な山だったっけ~??」などと思ったほど(笑)
しかし、問題は下りです。

下りで使う筋肉も同じ大腿四頭筋なのですが、
上り時はこの筋肉を収縮させるのに対し、
下りでは逆に伸ばすことによって力を出すそうです。
そして、この伸ばす使い方のほうが、筋肉を酷使し、傷めるんだとか。
確かに、坂道は上りより下りがキツイし、
自転車では、伸縮運動はほとんど使いませんもんねぇ・・・
先日の登山でも、毎日3キロくらいウォーキングしてるという方と話をしましたが、
ウォーキングの効果が全然感じられないとおっしゃってました。
登山の体力科学というページにも書いてありますが、
普通のウォーキングでは、大腿四頭筋はほとんど使わないようです。
登山向けに筋トレをするなら、自転車や、階段の上り下りがいいようです。

傷ついた筋肉は、48時間~72時間の間、つまり2日~3日くらいで修繕され、
以前よりも強くしなやかな筋肉に生まれ変わるとのこと。
この現象を、超回復と言うそうです。
筋トレなどで筋肉力アップを狙う時には、この超回復のサイクルをうまく使って、
3日に1度くらいトレーニングをするとよさそうですよ。

そう考えると、
人間の体って、つくづく「化学工場」だと思いますわ~~(笑)
サイクリングや登山時での食物や水分摂取の仕方も、
身体で使われるエネルギーや代謝の状態を理屈で考えると、
効率よくいくようです。
激しい運動を続けると、血糖値が下がってハンガーノック状態になり、
ヘタすると動けなくなったり、命の危険にさらされたりすることもありますが、
糖分摂取のタイミングや、お疲れ物質である乳酸を減らすための工夫など、
自分の身体のシステムを知らないと出来ないことも多々ありますし。
いやぁ~、ちゃんと生物の授業は聞いておくべきですねぇ~(笑)
クエン酸回路!とか、知っておいて損はないということに、やっと気がつきました(爆)

余談ですが、
人間って、抽象的な思考は案外苦手なもので、
同じ問題でも、社会的な枠組み(つまり実用的に)で考えると、
簡単に答えが出る、ということを、4枚カード問題などが示しています。
ということは、
子どもたちが嫌いな勉強も、
実用的な側面から教えてあげれば、成績アップに結びつくかも!ということでしょうか。
確かに、学校の授業で生物学習ってても、
なんだか自分の身体と結びつけて考えられませんでしたもんね。
必要は学習の母、ということでしょうね(笑)
by nasuka99 | 2010-08-26 13:42 | curiosity